防災グッズー②災害持出品ー

災害持出品」についてご紹介いたします。

防災グッズは「身近な防災対策―家族防災会議―」にも記載しましたが、ここで紹介されていることが全てではなく、家族構成や地域特性、季節等によっても変化します。

防災グッズ選定の際のご参考として活用いただければと思います。


◆災害持出品

その名の通り、避難時に持ち出すモノになります。

  • 貴重品
  • 非常食品関連
  • 医薬品など
  • 生活用品
  • その他


食料品や着替え等、たくさんあるに越したことはないのですが、「荷物が多すぎて思うように動けない…」ということがあれば大問題です。しっかりと取捨選択をし、避難行動に支障が出ないようにすることが原則です。

また、一度背負って確認しておきましょう。


医薬品や生活用品には除菌剤、ウェットシート、マスク、ゴミ袋といったものが含まれます。避難所でよく問題になるのは、集団感染、集団食中毒です。全員が十分に手を洗える状況ではないことを理解し、除菌スプレーや除菌用ウェットシート、マスク、ゴミ袋等を多めに準備しておくことも大切です。


避難行動については別の記事で詳しくご紹介しますが、避難所に行くことだけが全てではありません。世の中の状況を冷静に見極め、行動しましょう。


最低限の貴重品になります。避難=家を空けるということですので、盗難の被害に遭いやすくなります。他にも必要な書類等があれば一緒に持ち出すようにしましょう。

権利証書は現物ではなく、コピーや写真で十分です。

ミネラルウォーターは500mLでもかなりの重量です。水は大切な資源ですが、持ち出す際は避難行動に差し支えない量を持っていくようにしましょう。

はさみ等もあれば、万が一にペットボトルから食器を作る時などに役立ちます。

ラップフィルムはお皿などの上に敷けば、洗い物をする手間が省け、貴重な水を節約できます。またくしゃくしゃに丸めるとスポンジの代わりにすることができます。

普段と同じように食品を衛生的に保護することも大切ですが、見方を変えればいろんな使い方ができるのですね!

おくすり手帳はお医者さんや薬剤師さんにとって大切な情報源です。

薬によっては同時に服用すると相互作用が働き、本来の効果を発揮出来なかったり、強い副作用が起こり、命に関わることもあります。(やってはいけない組み合わせを禁忌といいます。)

衣類は1日ごとのストックを透明な袋にいれると分かりやすいです。復旧作業を行うなら、ケガのリスクを減らすため、夏場でも長袖長ズボンは準備しておきましょう。

折りたたみの杖は高齢者だけではなく、がれき道を進むときの支えや護身用としても活用できます。

着替え以外にも、トイレの目隠しにもなって便利です。


避難所にはたくさんの人がおり、いつもと環境が変わるため中々寝付けなくなります。

アイマスクや耳栓を持っていけば、多少は軽減されます。

また記載はないですが、トランプ等のカードを持っておくと老若男女関係なく楽しめ、時間つぶしにもなります。



【参考】

NPO法人 日本防災士機構(2018年)「防災士教本」

東京都(2015年)「東京防災」

マガジンハウス(2018年)「自衛隊防災BOOK 1」

マガジンハウス(2019年)「自衛隊防災BOOK 2」

日本経済新聞社(2019年)「警視庁災害対策課ツイッター 防災ヒント110」