脂質とは?

脂質って、何だろう??

脂質といえば、悪いイメージを思い浮かべる方も多いかと思います。揚げ物やスナック菓子など、ついつい食べ過ぎてしまうことも…。脂質とは、どういったものなのでしょうか?


🧈脂質は高エネルギー源💪

食品中の脂質の主成分であり、エネルギーとして利用されるのは、主に中性脂肪です。体の中で1gあたり約9kcalのエネルギーとなり、三大栄養素の中で最も高いエネルギー源となります。

それだけでなく、ホルモンや細胞膜、核膜を構成したり、皮下脂肪として臓器を保護したり、体を寒冷から守ったりする働きもあります。

また、脂溶性ビタミン(ビタミンA、E、D、K)の吸収促進にも重要な役割を果たしています。

成人で1日に必要なエネルギーの20~30%程度を脂質から摂ることが理想とされています。食の欧米化に伴い、この脂質の割合が増加しており、エネルギー過剰摂取、肥満、生活習慣病の原因となっています。特に、20代から30代の若年層にその傾向がみられるようです。

制限しすぎると、エネルギー不足、ホルモンバランスの乱れ、皮膚炎などを引き起こします。



🧈食品から補う必須脂肪酸🍴

脂質を構成している重要な要素が脂肪酸です。脂肪酸は、大きく「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分類されます。

植物油や魚油、種実類に多く含まれる不飽和脂肪酸(常温で液体)には、血液中の中性脂肪やコレステロールを低下させる働きがあります。逆に、動物性脂肪(肉類や乳製品など)に多い飽和脂肪酸(常温で固体)は、血液中の中性脂肪やコレステロールを増加させるため、摂り過ぎには注意しましょう。お肉は赤身の部分、牛乳やヨーグルトは低脂肪タイプを選ぶことで、飽和脂肪酸を抑えることができます。


必須脂肪酸は体内では作られないため、食品から摂取する必要があります。アマニ油、なたね油、青魚、くるみ、豚レバー、卵黄などに含まれます🥚

オメガ3という言葉をよく耳にしますが、必須脂肪酸にはオメガ3(n-3)系とオメガ6(n-6)系があります。これは、不飽和脂肪酸の一種です。

脂質にしか果たすことのできない役割があるため、極端に制限することなく、質のよい脂質を適量摂取することを心がけましょう!