レタス

まずは、みなさんにレタスクイズです🎤

レタスの花はどれでしょうか?

正解は…??

今回の花は、全部黄色い花でそろえてみました❁

レタスはキャベツと仲間かと思いきや、なんとキクの仲間です。

花をみれば、なんとなくキクのような感じですよね?

レタスはキク科アキノノゲシ属の野菜。

和名は「ちしゃ」と言い、乳草と書きます✎

これは、レタスの茎や葉を切ると白い乳状の汁が出てくることが語源といわれています。



🥗レタスの白い汁の正体💧

この白い乳状の液体には、ポリフェノールの一種 ラクチュコピクリンが含まれていて、苦みの元となります。しかし、一般的なレタスにはほとんど含まれていません。

このレタスの苦みやえぐみは、よく洗うと軽減されます。またドレッシングを使うと苦みを感じなくなるという官能評価もありますので、うまく利用して芯まで捨てずに刻んで食べましょう🍴



🥗種類ごとに異なる栄養素✨

レタスはすべてその他の野菜に含まれるのかと思いきや、玉レタス(普通のレタス)やロメインレタスはその他の野菜(いわゆる淡色野菜)、サニーレタスやサラダ菜などは緑黄色野菜に分類されます。

緑黄色野菜は、原則として可食部100gあたりのカロテン含量が600㎍以上の野菜をさします。

緑黄色野菜に分類されるレタスの方が、より多くの栄養素を含んでいます。

種類ごとに含まれる栄養素はコチラです📄↓ 

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🥗サニーレタスに含まれるケルセチン

フラボノイドの一種であるケルセチンは、サニーレタスに多く含まれています。

ケルセチンは抗酸化作用や抗炎症作用が強く、糖尿病やメタボリックシンドロームの改善などが期待できると言われています。



🥗レタスは乾燥に注意し、涼しい場所で保管しよう🥗

レタスは乾燥に弱く、すぐにしなびてしまいます。

乾燥しないよう、濡れた新聞紙などで包んで袋に入れるか、霧吹きなどで水を吹き付けてから袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れましょう❕

ただし、温度によっては冷蔵室がいい場合もあるため、お家の野菜室の温度設定を確認しましょう。

その際、葉先が上に向くよう軸を底にして、立てて入れるようにした方が長持ちします✨


レタスの外葉は中のものより固くできています。

レタスを使い切らない場合は、外側の葉から使いましょう。

余ったレタスを、外葉で包んでビニール袋に入れて保存する方法もあります。

水分の蒸発を防ぐことができ、最後までおいしく食べることができます。

また、レタスもキャベツと同様に芯から悪くなってくるので、茶色く変色してきたら少しずつ削ぎ落とすと多少は長持ちさせることができます。


・芯を少し切り落とし小麦粉をまぶしてビニール袋に入れる。

・芯に湿ったキッチンペーパーを巻いてビニール袋にいれる。


など、芯から水分が抜けることを防ぎ、長持ちさせる方法もあります。

鮮度が落ちると苦味が強くなるので、出来るだけ早めに食べましょう🍴


レタスの成長点は芯の部分にあるため、そこを適度に破壊することで成長を止めることができます✨

爪楊枝で3~4ヶ所ほど芯を刺します。

100均ではその便利グッズが販売されているようです。

便利グッズを繰り返し使う際は、使用ごとにきれいに洗って使いましょう!



🥗あまった分は冷凍保存できる🙆

レタスは冷凍保存もできます。その場合は、洗って水気をよく切り、食べやすい大きさにちぎったものをビニール袋に入れましょう。

冷凍するとレタスの繊維が壊れてシャキシャキ感が損なわれるため、生食には向いていません。炒め物やスープなどの加熱調理にそのまま使いましょう🥣

保存期間は2週間程度です。



🥗レタス腐敗のサイン

レタスが腐っているサインは…

①葉が赤に近い茶褐色になる

②赤茶色のドロッとした汁が出る

③酸味のある臭いがする

④ヌルヌルしている


どれか当てはまるものがある場合は、食べることができません🙅


【参考】

厚生労働省HP「e-ヘルスネット『カリウム』」

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-005.html(2021年2月24日アクセス)。

厚生労働省HP「e-ヘルスネット『カロテノイド』」

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-007.html(2021年2月17日アクセス)。

厚生労働省HP「e-ヘルスネット『緑黄色野菜』」

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-037.html(2021年2月17日アクセス)。

厚生労働省HP「日本人の食事摂取基準(2020年版)『日本人の食事摂取基準』策定検討報告書」。

小堀 真珠子(2017年)、「ポリフェノール含有野菜の高機能化とその応用戦略 ―ケルセチン高含有タマネギの健康機能―」、『オレオサイエンス』第17巻 第10号。 

澤井裕典・沖智之・西場洋一・奥野成倫・須田郁夫・大和陽一(2014年)、「リーフレタスのDPPHラジカル消去成分」、九州沖縄農業研究センター報告、61号 pp23-34。

四国電力グループ 四国計測工業株式会社HP「プレミアム低カリウムレタス」

https://www.yonkei.co.jp/products/sanukiyasaikoubou/entry-485.html(2021年2月17日アクセス)。

白鳥早奈英・板木利隆(監)(2009年)、『もっとからだにおいしい野菜の便利帳 (便利帳シリーズ)』 高橋書店 。

独立行政法人農畜産業振興機構HP「野菜ブック-レタス」

https://www.alic.go.jp/content/001162829.pdf(2021年2月17日アクセス)。

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構HP「能性成分含有量データ『野菜類-レタス-ラクチュコピクリン』」

http://www.naro.affrc.go.jp/laboratory/nfri/contens/ffdb/ffdb_pdf/vegetables.pdf(2021年2月18日アクセス)。

堀江英樹(2010年)、「キク科野菜の苦味はサラダとして調理すると緩和される」『日本調理科学会』ポスターセッション。

文部科学省HP「食品成分データベース」

https://fooddb.mext.go.jp/(2021年2月17日アクセス)。