百日咳
特徴
‣ 症状
コンコンと咳き込んだ後、ヒューという笛を吹くような音を立てて息を吸うというような症状が特徴で、連続性・発作性の咳が長期にわたって続きます。咳のために眠れなかったり、咳とともにおう吐することもあります。年齢が低いほど症状は重くなる傾向があり、回復するのに2 ~ 3 週間から数か月もかかることもありますが、幼児期後半以降の罹患では症状は軽くなり、小学生になると咳がしつこい風邪に思われることも少なくありません。
‣ 合併症
生後3 か月未満の乳児の場合、無呼吸発作、肺炎、中耳炎、脳症等が起こりやすく突然死の一因であるとも考えられています。
治療と予防
‣ 治療
主に抗菌薬を用いた治癒になります。
‣ 予防
■ 手洗いやうがいの徹底
手洗いやうがいなどの一般的な予防対策が重要になります。また、呼吸器症状のある幼児や大人は、0 歳児と接触しないようすることが大切です。
■ ワクチン接種が有効( 定期接種)
最も効果的な予防法はワクチン接種です。定期接種としてD P T - I P V ( 四種混合ワクチン) の接種が行われています。生後3 ヶ月から9 0 ヶ月までの間に3 回接種します。3 回目の接種から1 2 ヶ月間~ 1 8 ヶ月間の間隔をおいた後、4 回目の接種を行いましょう。
感染経路等
‣ 感染経路
飛沫感染、接触感染が主な感染経路です。
‣ かかりやすい年齢
乳幼児が多いですが、思春期~ 成人の発症も増えています。
‣ 病原体
百日咳菌
‣ 潜伏期間
7 日〜1 0 日
‣ 注意事項
特徴的な咳が治っていることと5 日間の適正な抗菌薬による治療が完了していることを登校再開の目安としてください。
【参考文献】
厚生労働省「保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改定版)」
国立感染症研究所HP
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