感染症ってなに?

‣感染症とは?

感染とは病原体(=病気を引き起こす小さな生物)が体内に住みつくことをさします。一般的に発熱や下痢といった特有の症状を示しますが、病原体が体内で増えても症状が出ない場合もあります。

体が元気なときは病原体に攻撃されても負けにくいですが疲労や睡眠不足、栄養バランスが悪いときには負けてしまいます。つまり病原体と闘う力(免疫力)が落ちたときに病気になってしまうのです。

‣病原体の種類

大きさや増え方によって分けられます。


■細菌  

体内に入って仲間を増やして細胞を攻撃したり毒素をつくります。

例)黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌、結核菌 など


■ウイルス 

そのままでは増えられないので、細胞に入りこんで増えます。

例)インフルエンザウイルス、ノロウイルス、RSウイルス など


■寄生虫

住みついたヒトや動物の栄養を横取りして生きている生物。

例)ぜん虫(アニサキスなど)、原虫(マラリアなど)、節足動物(ダニなど)



‣感染経路

■垂直感染

妊娠中や出産のときに病原体が母親から子どもに伝わることをいいます。

(=母子感染)


■水平感染

大きく分けて5つの感染経路があります。

・接触感染(赤痢菌、性病など)

・飛沫感染(インフルエンザ、風疹など)

・空気感染(結核、はしか、水ぼうそうなど)

・経口感染(ノロウイルス、カンピロバクターなど)

・媒介物感染(マラリア、デング熱など)