RSウイルス感染症

8月頃から発生が多くなり特に12月頃にピークを迎え、例年は冬季を中心に流行しやすくなる感染症です。乳児の半数以上が1歳までに、ほぼ全員が2歳までに感染し、その後も生涯にわたって何度も感染を繰り返します。



特徴

▶症状

主な症状は発熱、鼻汁、咳など軽い風邪のような症状から重い肺炎まで様々です。生後6ヵ月未満の乳児では重症な呼吸器症状を生じて入院が必要となる場合も少なくありません。大人が発症した場合には軽度の風邪程度の症状で終わることが多いと言われています。



治療と予防

▶治療

特異的な抗ウイルス薬や治療法はなく、対症療法が一般的です。


▶予防

RSウイルスにはワクチンがありません。手洗いやアルコール消毒、マスクの着用など日頃の感染予防対策が重要です。



感染経路等

▶感染経路

感染者の咳やくしゃみの飛沫による飛沫感染、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れて感染する接触感染が主な感染経路です。

▶病原体

RSウイルス


▶潜伏期間

2日~8日


▶注意事項

ほとんどの場合、症状は1~2週間程度で回復します。しかしRSウイルスの感染力は比較的強いため発熱や咳などが完全になくなり、全身の状態が良くなるまでは人混みへの外出は避けましょう。



【参考】

国立感染症研究所HP 「RSウイルス感染症とは」

https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/317-rs-intro.html) 2020年10月5日アクセス

厚生労働省HP「RSウイルス感染症Q&A(平成26年12月26日)」

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/rs_qa.html) 2020年10月5日アクセス