災害、その時の対処法―風水害・降水量と洪水レベル―

今回はよく耳にする「降水量」と、「洪水の予報」についてご紹介いたします。



◆情報の取得―降水量

ニュース等を見ていると「50~60㎜の非常に激しい雨が降る」といった用語を良く耳にすると思います。実はこれらの用語は気象庁により定義されています。

ちなみに大阪市場合は降雨強度を60㎜/hで計算していますので、非常に激しい雨が降り続いた時は排水処理が追い付かなくなるということです。

排水処理が追い付かなくなると、マンホールのフタが外れて水が溢れてしまったり、排水溝逆流が起こります

これらの水は下水になりますので、衛生状態はよくありません。不用意に触らないようにしましょう。

<降雨強度>

下水道の雨水対策に使用される用語で、1時間あたりの降水量を表しています。単位はmm/h。



◆情報の取得―洪水の予報

気象庁は国土交通省や都道府県の期間と共同して、あらかじめ指定した河川について、区間を決めて水位または流量を示した洪水の予報を行っています(指定河川洪水予報)。

指定河川洪水予報では、洪水の危険のレベルが5段階あり、レベル2が注意報相当、レベル3以上が警報相当になります。警戒レベル3まで発表されたら要注意、避難するかどうかの決断の時です。警戒レベル4になると全員避難、自治体からの呼びかけがあります。

【参考】

気象庁HP「雨の強さと降り方」

http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/amehyo.html 2020年8月19日アクセス)

大阪市HP「排水施設に関する基準」

https://www.city.osaka.lg.jp/toshikeikaku/cmsfiles/contents/0000331/331322/kaihatusinnsakizyunn2.pdf 2020年8月19日アクセス)

NPO法人 日本防災士機構(2018年)、『防災士教本』

東京都(2015年)「東京防災」

マガジンハウス(2019年)「自衛隊防災BOOK 2」

主婦の友インフォス(2019年)「防災減災119」