お仕事紹介【カリステジア⑦】

こんにちは!カリステジアです!

お盆も過ぎましたが、まだまだ暑い日が続いていますね。クーラーの効いた部屋で食べるアイスってどうしてあれほど美味しいのでしょうか。



さて今回も、先輩の現場に同行させていただいた日のお話をさせていただきたいと思います。この日は文化財の現場に同行させていただき、とある資料館内の収蔵庫の清掃作業を行いました。

ちなみに、収蔵庫というのは貴重な資料を保管するための部屋のことです。その収蔵庫が汚れていると貴重な資料に悪い影響を及ぼしてしまう可能性があるため、資料を入れる前に清掃作業を行うことで、よりよい状態で資料を保管することが出来ます。


現場に到着するとまずは担当の方にご挨拶をします。そしてその日一日の作業の流れや大体の作業時間などをお伝えし、準備を始めていきます。


清掃作業を行う際にはヘアネット、防護服、マスク、手袋を着用し、髪の毛などが落下しないようにします。普段の制服の上から防護服を着用するため大変暑いのですが、汗を落としてしまうのももちろんNGなので、頭にタオルを巻くなど各々工夫をします!

着替え終わったらいよいよ収蔵庫に入り、作業開始です。収蔵庫に入る際は靴を履き替え、外部のごみなどを持ち込まないように気を付けます。


清掃作業においては、上から下奥から手前の順に作業を行っていくのが基本です。そのようにルールを決めることで、ほこりなどを残すことなく、なおかつ効率的に作業を行うことが出来ます。

天井などの高所作業を先輩方がやってくださっている間、私は棚を拭く作業を行いました。そのため棚を拭く作業について詳しく書いていきたいと思います。棚を拭く際も基本的には上の段から順にきれいにしていきます。まず最初にはたきでほこりを落とし、次に少し湿った布で拭き、最後にそこを乾いた布で拭きます。布はごしごしと何度もこするのではなく、右から左、といったように方向を決めて一方向に動かすように心がけます。私はなかなかこの動きに慣れることが出来ず、棚を拭くことだけで精いっぱいだったのですが、先輩方は作業を行いつつちょっとした棚の不具合や気になった点などを見つけていて、さすがだなと思いました。


棚を拭き終わったら、今度は壁の小さなでっぱりや換気口のほこりを取っていきます。見落としてしまいそうな少しの凹凸であっても、よく見たらほこりがたまっていて、こういった細かい部分までしっかりと清掃を行うことが信頼につながるんだなと感じました。


その作業も終わったら、最後に床をきれいにしていきます。まずは床に掃除機をかけていくのですが、この時も基本的に奥から手前に動かします。何度も言うようですが、文化財の現場ではこの「一方向に動かす」というルールが非常に重要です!

また、文化財の現場で掃除機をかける際にはもう一つルールがあります。それは、掃除機を決して転がさないことです。おそらく、家で掃除機をかける際には掃除機本体を床に置き、ホースを持って移動をすると思います。しかし文化財の現場では、掃除機を転がすと床を傷つけてしまう可能性があります。そこで清掃作業の際は、一人がホースを持ってほこりを吸い、一人が掃除機本体を持って歩き、そしてさらにもう一人がコードを持って捌く、というように三人で協力して掃除機をかけていきます。

掃除機をかけ終えたら、そこを湿った布で拭き、さらにそのあとを乾いた布で拭いて、清掃作業は終了です。


作業が終了したら後片付けを行い、担当の方をお呼びします。そして清掃した収蔵庫を見て頂きつつ、作業中に発見した気になった点などをお伝えして、その日の現場は終了です!



この日の作業に同行させていただき、先輩方の動きが素早く丁寧ですごいなと思いました。また、その行動を支えている様々なルールがあり、そのルールひとつひとつに意味があると分かり大変興味深いなと感じました!


それでは今回はこの辺で終わりたいと思います。

ここまで読んでくださってありがとうございました!