除菌など言葉の違い

新型コロナウイルス対策で「消毒」・「除菌」などよく耳にされると思います。

ウェットティッシュやスプレーなどにも記載されていますが、みなさん、言葉の意味を説明できますか?正しく理解して本当に欲しい効果の商品を購入してくださいね!


これらの言葉は大きく2つにわけることができます。

① 菌を殺すもの

② 菌を殺さないもの

ではそれぞれの言葉の意味を見ていきましょう!


✸菌を殺すもの : 「滅菌」、「殺菌」、「消毒」

この3つは医薬品医療機器法に基づき、厚生労働省に「医薬部外品」として承認された商品にのみ記載できます。また医薬部外品は「薬用」と表示することが可能です。


「滅菌」⇨ 有害、無害を問わずあらゆる微生物を死滅、または除去すること。日常あまり見ることはないですが、手術器具や注射は滅菌が必要とされます。


「殺菌」⇨ 文字通り菌を死滅させることをさします。ただし、対象物や死滅させる量に関しては定義がないため、一部を死滅させただけでも殺菌と言えます。


「消毒」⇨ 病原性微生物を死滅、または除去させて感染の危険をなくすことを指し、無菌にすることではありません。殺菌も消毒の1つの手段です。



✸菌を殺さないもの : 「除菌」、「抗菌」

「除菌」⇨ 増殖可能な菌を対象物から有効数取り除くこと。洗剤、漂白剤、ウェットティッシュなど、殺菌とは表示できない雑貨品の表示に使われています。


「抗菌」⇨ 菌の増殖を抑制、あるいは阻害すること。便座や靴下、食器洗いのスポンジ、エスカレーターの手すりなど、最近は抗菌加工された製品が増えています。

以上のように、それぞれに意味が異なります!

お買い物の際には気を付けて商品を選んでくださいね!



参考:認定NPO法人バイオメディカルサイエンス研究会

   「バイオセーフティの原理と実際」