咲くLife Vol.7 孝田 結衣さま

「咲くLife」、7人目のゲストは、若くして大阪の中心地であるなんば周辺施設の管理を担う孝田結衣さんです!

孝田さんはテナントから突然の要望にも柔軟に対応し、何事もできる道を探す姿勢の持ち主です。


――大学を卒業されて3年とは思えないほど、非常に頼もしい孝田さんですが、大学では何を学ばれていたのですか。

 経営学部でマーケティングの先生につき、企業の新商品開発プロジェクトなどに携わりました。例えば、大手化粧品メーカーが次に販売する商品として、大学生の視点から企画立案し、コンペに優勝した案が採用されるという授業です。数名でチームを組み、消費者ニーズを調査、これまでになかった付加価値の提供を考え、アイディアを出し合いました。このときに、モノづくりの楽しさを実感しました。



――具体的に、モノづくりの楽しさとはどのようなことだったのでしょうか。

 誰も提案しなければその商品は世に誕生せず、同時にそれはその商品で感動する人も生まないということです。無いところから新たに生み出すということは、社会に影響を与えるということであり、そこに魅力を感じました。



――今私たちの生きる豊かな環境は、先人が考え、行動した結果ですね。私も孝田さんのお考えにすごく共感します。私たちさくらいふも、常に自分たちが働く意味を問うています。他の誰でもない、私だからできることは何なのか。それを一人ひとりが真剣に考えられる組織にできればと思っています。


――モノづくりに魅力を感じられてから、貴社へ入社に至った背景は何だったのでしょうか。

 社会に影響を与えられるという観点から、より大規模な「街づくり」がしたいと思ったのが、デベロッパーを志望したきっかけです。私は街づくりも上で話したモノづくりと同じだと思っています。



――孝田さんのお話には夢がたくさん詰まっていますね。数あるデベロッパーの中から、孝田さんが貴社を選んだ理由をお聞かせいただけますか。

 私は大阪府堺市出身で、南海沿線で育ちました。でも、南海沿線って他の路線と比べても華やかなイメージはないですよね。だからこそ、南海沿線を、育った街をみんなに好きになってもらいたい。そんなお仕事がしたいと思い、この会社を第一志望しました。



――孝田さんの夢は住みたい街づくりですね。デベロッパーのお仕事について、もう少しお伺いしてみたいと思います。これまでどのようなお仕事を経験されてこられたのでしょうか。女性比率はいかがですか。

 大学生の採用については、女性採用比率を4割目標で採用活動を行っていますが、社内を見渡すと部課長職の女性はまだまだ少ないのが現状です。私を含めて若手女性社員は増えておりますので、どんどん登用されるように頑張っていきたいなと思っています。仕事の話に戻ると、4月に入社後、新入社員は全員、4ヶ月間の現場研修を経験します。具体的には、車内放送や車掌業務などを行います。8月に全社の異動があり、配属先が決まります。私は初任配属からこれまで施設管理部門に在籍しています。



――貴社は2,600名を超える組織ですが、入社後、どのセクションに配属されるかはわからないのでしょうか。

 はい。その通りです。私も今の部署が4年目を迎え、異動の可能性もありますので、どうなるかと思っているところです。辞令一つでグループ会社への出向や転籍もあります。ただ、長いキャリアの中で、様々な経験ができる点は、魅力にも感じています。



――仕事をご一緒させていただいている私からみると、もちろん孝田さんが優秀であることを前提としてですが、貴社の組織風土に非常に興味を持っています。どのようなお願いにも、雲色を変えずにできる方法を探されますよね。その取り組み姿勢にいつも敬服しています。

 そんなことはないのですが、今のセクションの部門長の懐の大きさです。私たちのセクションは他部署と比べても雰囲気は違います。今の部門長が一人ひとりに裁量権を渡してくれているので、上長の顔色を伺うことなく、自分で考えて行動できます。今の部門長のおかげで自由にやらせてもらえています。



――孝田さんがいつも活き活きされている所以がわかりました。指示を待つ人が多い中、孝田さんのように自分の頭で課題を設定し、新たなことにチャレンジする人材と現在の信頼できる上長との組織力ですね。

 そうですね。何をするのも決定権がなく、指示を仰がないといけないような職場では息が詰まりますね。反対に、言われたとおりに動く人には今の部署は難しいと思います。自由にできるということは、私が仕事をする上で大きなポイントです。私は上長や組織に恵まれていると思います。



――部下にそのように思わせ、自発性を引き出せる上長の手腕ですね。もちろん、孝田さんの努力あってのことです。今はどのようなお仕事に従事されているのでしょうか。

 施設管理業です。私の担当は、なんばスカイオ等なんばエリアにある物件の売上管理をしていて、コンベンションホールや駐車場などで売上を上げる施策も考えます。利用者様(ワーカーさん)の満足度を高めることも私の業務の一部ですので、アンケート調査なども行っています。



――これまでで嬉しかった出来事はどのようなことでしたか。

 ワーカーさんへお花をお渡しするという企画では、「たまたま親の誕生日」「最近彼女ができたから渡します」など、すごく喜んでいただきました。オフィスビルという何もない空間を、自分の企画次第で喜びや感動に変えられます。やるもやらぬも自分次第なので、達成感、やり遂げ感があり、楽しいです。

 何よりも一番は、配属後半年で恐竜展を担当したことです(https://www.nambaskyo-convention.com/examples/event/event01/)。2019年のGW期間中、スカイオ・コンベンションホールが空室状況でした。何かできないかと検討していたとき、読売新聞様のご協力で恐竜展を開催することになりました。はじめはどうなるか全く予想もつきませんでしたが、SNSで集客するなどPRに取り組んだ結果、延べ7万8千人の来場者様となりました。10連休中にお子様と遊びに行ける場所を探されたご家族様とのニーズがマッチした企画となりました。準備は本当に大変でしたが、盛況となったことが一番嬉しかったです。

――凄い集客力ですね。しんどい思いをされたからこそ、得る喜びも大きいのですね。これからの目標について、お聞かせ願えますか。

 現在は、オフィスブランドを向上させることがチームの目標です。つまり、スカイオで働いてよかった、なんばで働いてよかったと思っていただけるように動いています。現在企画しているイベントなどの経験を積み、将来は南海沿線の街づくりに携わりたいと思っています。ブランディングを行い、皆さんが面白い、住みたいと思っていただけるような街に変えていきたいです。



――なんばの街の盛り上がりが今から楽しみです。孝田さんが大切にされている価値観やお考えなどはございますか。

 相手の立場に立って考えることです。理解できないことであっても、相手の状況に置き換えて考えるようにしています。現在企画しているイベントについても、自分がお客様なら楽しいのか。ということを軸に進めるようにしています。



――とても重要なことですね。しっかり者の孝田さんですが、プライベートはどうしているんですか。

 根っからの嵐ファンですが、活動休止となり、嵐ロスです。グループの仲の良さが魅力的でした。現在は、なにわ男子(ジャニーズJr.)を応援しています。コロナが落ち着いたら早くライブに行きたいです!



早くライブに行くためにも、なんばの街を一緒に安全で快適な空間に変えていければと思います!