咲くLIFE Vol.3 児島雅有子さん
「咲くLIFE」、三番目のゲストは、大手マスコミ勤務、自拓塾代表の児島雅有子さんです!
児島さんは、ボランティアによる体験学習を、ソーシャルビジネスに展開するため、2019年にMBAを取得されました。
ーー早速ですが、今のキャリアを選ばれた理由をお聞かせいただけますか。
音楽や芸術のように表現することに興味があり、発信し、伝える仕事がしたくてマスコミを志望しました。母子家庭で育ったこともあり、母を困らせないようにと、こどもながらに気を遣って生活をしてきたところがありました。自分が本当にやりたいことがあまりできなかったので、こどもたちに色んな世界を知る機会を提供したいと思うようになり、体験型のボランティアを始めました。その過程で、継続していくためには収益化を行う必要性があると感じ、経営を学ぶために大学院へ進学しました。
ーー凄いバイタリティですね。色んな体験をすることを勧められる理由は何でしょうか。
一番のきっかけは、こどもの時に報道記者のやりがいに気づいていたら、記者に必要なアカデミックな教育を求めたと思ったからです。記者の仕事をして初めて、自分の力量不足を目の当たりにし、「どうして学生時代にこういう仕事に気づけなかったのだろう」と強く思いました。それをこどもが自力で見つけ出すことは難しいため、大人がそういう機会をつくることが大事だと考えました。
ーー記者のお仕事が児島さんの人生に大きな影響を与えたのですね。自拓塾は児島さんにとって何でしょうか。
自己実現です。社会貢献は誰かのためだと捉えられますが、実は自分のためでもあります。自分がこどもの頃にできなかったことを、今のこどもたちに実現してもらうことで、過去の自分の心の隙間も埋めてもらっていることに気づきました。こどもや保護者の方の笑顔を見たときは私もとても嬉しいですし、この瞬間はいつも「やってよかった」と心から思います。
ーー本心が求めることを実現されていらっしゃり、勇気をいただく内容です。児島さんが大切にされていらっしゃること(信念・価値観など)をお聞かせください。
「心が喜ぶ適材適所の実現」です。前向きに取り組んだことは、将来のキャリアで活きてきます。心から自分がやってみたいと思ったことであれば、幸福感も伴ってきます。
ーー自分に正直に生きるということ、児島さんの発言には重みがあります。これからの目標をお聞かせいただけますか。
ボランティア活動から事業化をしていくために、商品コンテンツの制作が目の前の大きな課題です。
ーーこれからの更なるご活躍を応援させていただきます。輝く女性をインタビューさせていただいておりますが、児島さんは女性活躍をどのようにお考えでいらっしゃいますか。
例えば、ビジネスの社会は歴史的に見ると男性中心で形成されてきました。女性が進出をするようになったのはまだまだ最近の事であり、新参者という考えがあると思っています。大切なことは、性別や価値観などの違いによって発生する問題だけではなく、常に全体最適を意識する。仕事に限らずプライベートでも様々な場面で、例えば一人に負担がかかる状況があれば、皆で協力して分担するということです。チームを意識した行動や、相手を重んじた行動を取り合うことがより良い社会につながると考えます。相手を適切に思いやる気持ちを一丸となって持つことで、結果的に生産性を高める連携プレーにつながるのではないでしょうか。
ーー児島さんはご自身のことを、「何の不自由もなく、何もかもが用意された家庭に生まれなくてよかったと思う」と語ってくれました。本当にやりたいことを自分の力で切り開くことで、人は成長できると力強く話してくれました。何事においても自分の捉え方次第で、自身の成長につなげることができるということを、この取材を通して勉強させていただきました。
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