『一歩先の手洗い習慣』

感染症対策として手洗いや消毒が推奨されていますが、「順番ってどちらを先にするんだろう」と疑問に思ったことはありませんか?

適切な順番は「手洗い→消毒」です!


手洗いと消毒の目的は

手洗い:手指に付着した汚れや有機物などを取り除く

消毒 :手指についた菌を短時間で減少させる 
  

つまり、まず手洗いによって手の汚れを落としてから、消毒によって殺菌するという流れになります。

注意点①

手に汚れが残っていると消毒の効果が激減してしまいます。

しっかりと石けんを泡立てて、水ですすぎましょう!

注意②

手洗いの後、十分に手を乾かさずに手指消毒をすると

殺菌効果が下がってしまいます。


米国の政府機関である疾病予防管理センター(Centers for Disease Control and Prevention ; CDC)によると、汚れが少ない or ない場合だと

「石けん+水<アルコール消毒」

と、アルコール消毒の方が効果的だと言われています(ただしノロウイルス等のアルコールが効かない微生物もいます)。

例えば水を使用できないときや消毒液がないときなど、状況に応じて手洗いと消毒を適切に使い分けましょう!

また、殺菌効果を高めるためには手洗いや消毒を正しく実施できているかどうかが重要です。

消毒については、下の手順を参考にしてみてください!

① 15秒以上かけて乾燥させる量が適量!

  ※少量の場合はあまり効果が得られません

② よくすり込んで乾燥させる

③ ポンプ式は上から下までしっかり押した量が適量(約3mL)




【参考】

米国疾病管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention)HP「医療現場における手指衛生のためのCDCガイドライン」

原文:https://www.cdc.gov/mmwr/PDF/rr/rr5116.pdf(2021年1月26日アクセス)

日本語訳:https://med.saraya.com/gakujutsu/guideline/pdf/h_hygiene_cdc.pdf(2021年1月26日アクセス)

厚生労働省HP「感染症対策の基礎知識」https://www.mhlw.go.jp/content/000501120.pdf(  2021年1月26日 アクセス)