咲くLIFE Vol.2 久米田裕子先生

「咲くLIFE」、お二人目のゲストは、大阪食品衛生協会食品検査センターの所長、久米田裕子先生です!

先生は日本食品微生物学会や日本防菌防黴学会の理事としてご活躍でいらっしゃいます。

ー 私が生まれた当時は、女性の地位が低く周囲を見渡しても女性は専業主婦になることが当たり前でした。その理由を訊ねても、納得のいく回答はなく、幼少期から理論的に考える子どもでした。女性に不利な社会で生きていくためには、国家資格が必要だと思い、獣医師をめざしました。

 就職においても女性というだけで不利だったため、試験という少しでも男女平等の仕組みがある公務員の道を選びました。

ー 定年後、私がお役に立てることがあれば何でもやりたいと思っています。現在携わらせていただいているNPO法人カビ相談センターにおいて、これまでの私の専門領域である食品のカビだけではなく、住宅のカビについても実地で勉強していきたいです。 

ー 「チャレンジ精神」です。人生は選択の連続ですが、岐路に立った場合、どちらかというと一歩踏み出す方を選んできました。何も変わらないより、何か新しいものに触れる方がわくわくするでしょう。でも、そのかわり、失敗もするし、壁にもぶち当たります。そんな時は、「転んでもただでは起き上がらない」と腹をくくることにしました。

ー たまたまです。出世なんてそんなものです。指名されたので、やることを選択しました。日本は女性の管理職が特に少ないですよね。理由はいろいろあると思いますが、「大変そうだし、今の方が気楽でいい」と思っている人も多いようです。でも、たまたまそういう機会が巡ってきたら、どうか思い切ってチャレンジしてください。私の場合、何より視野がひろがって、よい経験ができたと思っています。

ー ただ生きるんです。時間に身を任せるのです。そして、「生きているだけで偉いんだよ」って自分を褒めてあげるんです。

ー 転んでもただでは起き上がらないと自分を鼓舞しましょう。ただ言いなりになるんじゃなくて、指示や思惑を自分なりに咀嚼して、折角なので何か面白いことができないかと考える。逆に提案をするのです。一生懸命こんなことを考えていると話せば、きっと助けてくれる人が周りにいます。自分の人生の主役は自分です。生きていれば当然気が合わない人も登場しますが、そんな人は自分の心の中で端役にしてしまいましょう。チョイ役でいいのです。



インタビューをお願いした際、私なんて何も考えずにただ生きてきただけで、荷が重いと先生はお答えになられました。しかしながら、力戦奮闘されていらっしゃったことを、少しのお時間でしたが容易に推察できました。行き詰ったときに勇気を与えてくれるメッセージです!