〈特集〉ノロウイルスに気をつけよう!

感染力が非常に強く、極めて少量のウイルス( 数十~ 数百個) で感染・発症します。寒さや乾燥に強いため、冬場の感染者数が多いのが特徴です。また、アルコールでは死滅しないため、除菌・消毒には次亜塩素酸ナトリウムなど、ノロウイルスに効果のあるものを使用する必要があります。

24~48時間の潜伏期間を経て、吐き気や嘔吐・下痢・腹痛といった症状が現れます。症状は1~3日続いたのちに自然に回復していきますが、幼児や病弱者など免疫が低下している場合は重症化する場合があるので注意が必要です。


ノロウイルスに感染しても中には全く症状が出ない人がおり、これは不顕性感染と呼ばれます。症状は出ていなくても、体内にウイルスを持っている状態であるのは同じです。しかし感染している自覚がないため、知らず知らずのうちにウイルスを排出してしまい、新たな感染源となることがあります。


①加熱が不十分なカキなどを食べる

カキなどの二枚貝を生で食べることはできるだけ避けましょう。

中心温度85~90℃で90秒間以上の加熱処理を行うことで、ウイルスを不活化出来ます。


②ウイルスが付着した食品を食べる

保菌している人が調理した食品を食べ、ノロウイルスに感染することがあります。

手洗いなどの衛生管理をしっかりと行いましょう。


③嘔吐物の処理を行った手に付着

感染している人の糞便や嘔吐物には大量のウイルスが含まれています。

嘔吐物を適切に処理することがとても重要です。


参考文献

・厚生労働省HP「食中毒統計資料」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/04.html 2020/12/11アクセス) 

・政府広報オンライン「冬はノロウイルスにご注意」(https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201811/3.html 2020/12/4アクセス)

・消費者庁HP「食品に関するリスクコミュニケーション~ノロウイルスによる食中毒を予防しましょう~開催概要」(『ノロウイルス食中毒の現状と対策について』https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000105662.pdf

2020/12/7アクセス)