お仕事紹介【カリステジア⑨】
こんにちは、カリステジアです!
最近は日が沈むのも早くなって、段々と秋を感じるようになってきました。季節の変わり目、体調を崩さないように気をつけたいと思います。
さて今回は、文化財チームの現場に同行させて頂いて燻蒸作業を行った時のお話をしたいと思います!
実際の作業内容をお話する前に、燻蒸の説明をさせて頂きます。
燻蒸というのは文化財に対して多く用いられる手法で、立方体状のテントを組みたてた中に文化財を入れ、その中に微粒子状にした薬剤を充満させることでその文化財の中にいる文化財害虫などの殺虫を行う、というものです。
この日は主にテントの組み立ての部分を手伝わせて頂いたので、テントの組み立て作業についてお話します!
まず、テントを組み立てる部分にブルーシートを敷き、その上にテントの骨組みとなるパイプとパイプを繋ぐためのパーツ(ジョイントと言います)を並べていきます。最初に並べておくことで、組み立てのミスをなくし、なおかつ動きの無駄を減らすことが出来ます。
並べ終えたら、次は下の部分から順に組み立てていきます。
パイプとジョイントを繋ぐ際にはズレが生じないようしっかりとはめ込む必要があるので、なかなか力の必要な作業です!
また、パイプとジョイントの繋ぎ目の部分が取れないようビニールテープで固定するのですが、この作業が大変難しかったです。ビニールテープを最大限に伸ばしながら巻き付けるようにするとしっかりと固定出来るよ、と先輩からアドバイス頂いたのですが、私がするとどうしてもテープがぐちゃぐちゃになってしまい何度も貼り直しました。先輩は手早く、それでいてよれることなく綺麗に貼られていて感動しました!
下の部分を組み立て終えたら今度は上の部分を組み立てていきます。
基本的に下の部分を組立てる時と手順は一緒なのですが、1人がパイプを支えてもう1人がビニールテープで固定する、というように、上の部分を組み立てる時は2人で作業を行うようにしていました。
パイプを組み立て終えると、今度はそこにビニール紐を張っていきます。こうすることでテントの強度をさらにあげることが出来ます!
強度をあげるためにはビニール紐をピンと張った状態にする必要があるのですが、これもとても難しかったです。自分ではしっかり張れているつもりでも、先輩が張ったものと比べると全然違っていて驚きました…!
ビニール紐を張れたら、テントの布部分であるビニールシートを被せていきます。
完成した骨組みを包み込むように被せていく必要があるので、2人で協力しながら慎重に被せました。ビニールシートを被せ終えると、だいぶテントらしい見た目になりました!
ちなみにビニールシートは1面だけが開く形になっており、テント内に出入り出来るようになっています。
そして次は、テント内の二酸化炭素濃度(今回使用する薬剤が炭酸ガスのため)を測定するためのホースを取り付けていきます。燻蒸中に落ちてしまうことがないよう、しっかりと固定します。
ここまで完成したら、施設の方を呼び、テントの中に燻蒸したい文化財を運び込んで頂きます。この際、取り付けたホースに気をつけること、ビニールシートの部分に寄りかかるように物を置かないことなどを先輩が丁寧に説明されていて、大切なことだなと思いました。
文化財を運び込んだら、テント内の空気をかき混ぜるための送風機と、燻蒸の効果を確認するための虫(供試虫と言います)を最後にテントの中に入れます。供試虫については、テントの中に入れる前に生きていることを施設の方にご確認頂きます。
そしていよいよテントを閉じていきます!
コテのようなもので挟み込んで熱を加え、ビニールどうしをくっつけることで閉じていくのですが、真っ直ぐ隙間なく閉じるのが難しかったです!
以上でテントの組み立ては終了です!
このあとは濃度を確認しつつ薬剤を入れていき、規定の濃度になったらその状態を2週間ほど保つことで燻蒸が完了します。
この日初めてテントの組み立てを手伝わせて頂いたのですが、思っていたよりも力の要る作業であること、手順がいくつもあるため手際よく行わなければならない作業であることが分かりました。
大阪中央営業所での研修はあと1ヶ月ほどなのですが、また燻蒸作業に同行出来たら嬉しいなと思います!
それでは今回はこの辺で終わりたいと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
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