お仕事紹介【キッカ⑧】
印象に残った営業所の1日 「 落下菌検査 」
こんにちは、キッカです!
最近は朝晩涼しくなってきて丁度良い気温で嬉しいです。
秋服が販売されていたのを見てびっくりしました。もう秋なんですね。
食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋と言われるように、ついつい飲み食いしてしまい困っています。
実は研修期間が終わりに近づいてきていて、あっという間だったような少し寂しいような気持ちです。残り少ない期間ですが営業所で学ぶ1日1日を大切にしたいと思います!
さて、今回は食品を入れる容器を製造しているお客様のもとへ伺い、工場内の微生物検査を行った日のお話です。
空気中には目には見えない極小の微生物が浮遊しており、微生物は食中毒、食品の腐敗変敗、感染症、アレルギーなどの問題を引き起こします。容器工場で、もし空気中にたくさんの微生物が浮遊していたら、製造している容器に付着してしまい、食品を包装したときに 汚染してしまいます。
微生物検査は工場内の空気の清潔度を調べる ことで、製造している環境に問題がないかを確認している検査なんです!
今回は一般生菌と真菌(カビ)を対象として行いました。
微生物を測定する機器はいろいろあるのですが、落下菌を測定するために平板培地(ふた付きシャーレの中に培地が入っているもの)を用いました。採取の方法としては、室内で一定時間ふたを開けて開放し、落下菌を採取 するという流れです 。
ちょっとここで補足ですが、培地とは微生物や細胞の培養のために用いる、養分などを含む液状や固形の物質のことです。
落下菌検査のマニュアルは一読していたのですが、実際に行うのは初めてだったので先輩の動きを観察し、作業のサポートをしました。
【落下菌検査開始!】
まず、ゴム手袋を着用し、アルコールで殺菌した後に作業を開始しました。
測定したい場所である、部屋の端に培地を設置し、決められた時間ふたを開けて落下菌を採取します。
培地を置く場所にも注意が必要です。平らで空調の風の影響を受けにくく、清潔な場所で測定を行うことで、結果をより精緻なものにします。アルコールで殺菌した紙フキンを敷き、その上に設置しました。
一般生菌を採取する培地は5分経過するとふたを閉じ、真菌を採取する培地はさらに15分経過後にふたを閉じるので合計20分ふたを開けた状態にします。
この作業を往復徒歩5分ほど離れた2部屋で、時間をずらして同時に行いました。
つまり、待ち時間はほとんど移動に使っています!離れた2か所を行ったり来たりしました。
このときのポイントとして、
培地に触れる前後はこまめに手をアルコール消毒します。
また、2か所の間を移動するときは一定のスピードで静かに歩くようにします。バタバタ歩いてしまうと菌が巻き上がってしまうため、測定菌数が増えて不正確になってしまいますので気を付けないといけませんね!
先輩の作業に同行して、
微生物を採取している間の待ち時間に、場所を移動したり次の検査の準備をしたりと、時間をうまく使っててきぱき作業されていて私も見習わないと!と思いました。
【検査を終えて】
今後私が一人で落下菌検査を行うときに注意しないといけない!と思ったポイントが以下です。
1. 培地のふたの内側に水滴が付いていないこと
← 水滴が培地に落ちると正確な細菌数の測定に支障が出てしまう
2. ふたを開け閉めするとき手が培地の上を通過しないこと
← 手に付着した菌が培地に落下してしまうと、その場の落下菌測定として不正確になる
3. 菌を採取した後はテープで密閉し、培地が入っている容器を上にして(ふたが下側)培地をまとめ、菌が増殖しないように冷蔵した状態で運搬・発送を行う
← ふたの内部に付着した水滴や菌が培地上に落下してしまう可能性がある
4. 培地の選定を間違えないように
← 測定したい菌によって用いる培地の種類が異なる
慣れていない作業だと間違える可能性があるので 、動作の意味を理解して作業に取り組まなければならないなと思いました。
また、検査を行うにあたって微生物の名前や特徴を把握していることは大切なので、知識をどんどん増やして活用できるようにしたいと思いました!
ここまで読んでくださりありがとうございました!
では失礼します。
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